1.清潔に保つ
弱酸性の専用ソープで素手洗いし、 ニオイやかゆみのもとを優しく断つ! 清潔のためとはいえ、洗い方を間違うと逆効果です。
顔には洗顔を使い分けているのに、デリケートゾーンにはボディソープでそのまま洗ってしまっているという人は意外と多いと思います。むしろ、「え!?洗い分けるの?」と驚いた方もいるのではないでしょうか。
通常のボディソープは、pH値(ペーハー値)が高いものが多いです。pH値とは、酸性かアルカリ性かを表す尺度であり、通常のデリケートゾーンのpH値は身体などの肌に比べて、より弱酸性に近いと言われております。そのためpH値が高いソープを使ってデリケートゾーンを洗ってしまうと、アルカリ性に傾いてしまい、病原菌の侵入を防いでくれる乳酸菌などの常在菌までも一緒に洗い流してしまう可能性があります。すると、膣内の自浄作用が弱まり、ニオイが発生したり、膣炎やカンジダ症などの感染症を引き起こしてしまう場合もございます。
デリケートゾーンにはpHバランスに配慮した弱酸性のソープや、デリケートゾーン専用のものを使ってあげて下さい。膣の中は常在菌があり、雑菌の侵入を防ぐ自浄作用が備わっています。基本的に中までは洗わないようにしましょう。
2.保湿する
デリケートゾーンの皮膚の薄さは目の周りと同じくらい。目をこすると、目の周りの肌も赤みがかってしまう様な、かなり繊細なお肌です。洗顔後、すぐに顔を保湿するのと同じく、デリケートゾーンもお風呂から上がったら、出来るだけ早く保湿してほしい部分です。ハリと潤いのあるデリケートゾーンをキープするためには保湿は必須です。また、先程お話したソープ同様、pHバランスに配慮された専用のクリームで保湿してあげてください。
1.下着の中がムレて気持ちわるい…
ムレの一番の原因は、アンダーヘアとショーツ。やはり女性らしい、かわいい下着を付けたい!とデザイン重視で選んでいる方も多いと思うのですが、下着は化学繊維でできているものが多いので、どうしても通気性が悪くなってしまうんです。
デリケートゾーンは元々、皮脂が出やすくこもりやすい場所。長時間同じナプキンやおりものシートを使っている場合も、ムレやすくなるので要注意。毛量が多い人は、その分ムレる範囲も広がってしまうんです。まずは通気性のいい下着に変えること。オーガニックコットンやシルクを使ったショーツがおすすめです。これはナプキンやおりものシートといった、生理用品選びでも言えることです。
2.ニオイが気になる…
これは、洗いすぎが大きな原因になっている事が多いです。デリケートゾーンはpH値が3.8~4.5と弱酸性で、皮膚の中でも特に敏感なところ。しかも他のパーツと比べて、肌から成分を吸収する力が42倍と非常に高いんです。通常のボディソープにはアルカリ性や石油系の香料が含まれていることが多く、デリケートゾーンにとっては刺激が強め。肌を守るために存在する常在菌も洗い流してしまい、結果的に肌自体もアルカリ性に傾いてしまいます。
バリア機能が低下すると雑菌がどうしても繁殖しやすくなり、それがかゆみやニオイといったトラブルに繋がります。また、アンダーヘアに排泄物や生理の経血が付いた状態も、ニオイの原因となっていることが多いです。デリケートゾーン専用ソープで優しく荒い、常に清潔に保つようにしましょう。毛があると洗いにくかったりニオイを広げてしまう原因にもなります。
3.かゆみをどうにかしたい…
デリケートゾーンのかゆみは、ほとんどの女性が1度は経験していますよね。これの大きな原因は、洗いすぎやカミソリ処理などによる乾燥。『トイレットペーパーでゴシゴシと拭いてしまう』といった日々の習慣も関係していますよ。また、ムレが原因でかゆくなってしまうことも。かゆいからといって掻いてしまうと、そこから菌が入り、さらなるトラブルに繋がってしまうので注意が必要です。
お乾燥を食い止めるには保湿が大切。最近ではデリケートゾーン専用の保湿アイテムも多く発売されているので、毎日のケアに取り入れてみるのもおすすめです。それでも痒みがおさまらない場合は、違う原因が潜んでいる可能性もあるので、皮膚科や産婦人科などの専門医を受診するといいでしょう。
4.黒ズミが気になる…
黒ずみは、必要以上にきついショーツをはいているなど摩擦が大きな原因です。肌は摩擦などの刺激を受けると、自らを守ろうとしてメラニン色素を形成します。通常はターンオーバーに合わせて肌も生まれ変わりますが、デリケートゾーンは敏感な場所なので、ターンオーバーが正常に機能せず、結局黒ずんだままになってしまうケースも多いんです。
まずは摩擦が軽減されるよう、サイズの合った下着を着用すること。トイレットペーパーでゴシゴシと拭いたり、カミソリで頻繁に処理したりといった日々の習慣も、摩擦を引き起こす要因なので注意が必要です。最近ではデリケートゾーン専用のスクラブや美白クリームも発売されているので、そのあたりを使用するのもおすすめ。かゆみ同様、しっかり保湿し乾燥を予防するだけでも悩みが軽減しますよ。
デリケートゾーンは、人と比べることの出来ないところなだけに、自分がどうなのか不安になりますよね。しかし、ニオイや痒み・黒ずみも、少しだけ普段の生活習慣を気を付けてみる、専用のものに変えてみるだけで悩みも軽減されます。まずはほんの少し、デリケートゾーンのお肌を気にかけてあげることから始めてみませんか?(^^)